イエス・キリストは、
十字架を前にしてベタニヤで食事をされる時、
らい病人シモンの家で食卓についておられました。
もうこの人は、癩病が完全に癒され直っていたので、家族にも社会にも復帰できたのです。
でも、悲しいことに多くの場合、
人はその人の過去のことを忘れません。
そして、過去に縛られて、
その人を見てしまうことが多いような気がします。
しかし、イエス・キリストは、
過去のことにとらわれることなく、この人の今を見られたのです。
あなたに、どんな過去があろうと、
イエス・キリストの前に悔い改めて、主イエス・キリストを信じたなら、
あなたは全く新しくされています。
過去のことに囚われていてはいけません。
自分に対しても、他の人に対しても、
イエス・キリストは、今のあなたに目を留めて見てくださるのです。
このイエス様のところに、
1人の女が純粋で、非常に高価なナルド油の入った石膏のつぼを持ってきて、
そのつぼを割り、イエス様の頭に注ぎました。
この香油は、
彼女が今まで大切にためてきた
300デナリもの以上に売れる価値あるものでした。
当時の独身女性は、
結婚するまで香油をこういう風にためていたようです。
ですから、この女性は今までの全ての人生を、
そして、これからの人生も全てをイエス様に注ぎだしたのです。
ユダをはじめとする弟子たちは言いました。
「勿体無い。なんと無駄なことをしたのだ。
この香油なら、貧しい人たちに施しができたのに。」
彼らは目に見える計算をしたのです。
計算することは悪いことではありません。
でも、この女の人はイエス様を心から本当に愛していたのです。
だからその計算を超えたのです。
イエス様は言われました。
「そのままにしておきなさい。
わたしのために、立派なことをしてくれたのです。」
実はイエス様は、もう間も無く、十字架に架けられ殺されてしまう時だつたのです。
この純粋なナルドの香油は
イエス・キリストの埋葬の用意になったのです。
この女は、そんなことは考えていなかったと思います。
でも主イエスを愛する心は、
人の考えや計算をはるかに超えて、
十字架というイエス様にとって最も重大なことのための備えとなったのです。
あなたが心から主を愛して、
主にあなたの最も大切な物やお金や時間を、捧げ注ぐ時、
それは私たち人間の計算を超えて、神様の大いなる働きをもたらすのです。
イエス様は言われました。
「世界中のどこででも、福音が宣べ伝えられるところなら、
この人のしたことも語られて、この人の記念となるでしょう。」
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