一浪の時、東京に行きたいといつたら、
父は黙って、お金だけ出して送り出してくれました。
大阪に住んでいたので、友達は誰も歓迎してくれませんでした。
大学ならともかく、
浪人するのに東京に行くということは、
大阪の人には受け入れ難かったのでしょう。
父は、東京まで一緒に来て、寮を見に行き、
最後に東京駅だっと思いますが、新幹線で帰って行きました。
席が窓側ではなく、窓側の隣でしたが、
こちらを向いて手を振りながら、涙ぐんでいたように思います。
あの時の父の姿は、私の脳裏になぜか深く刻まれています。
今もはっきり覚えています。
もともとは涙もろいところがありましたが、
今回のことでは、それまでは涙などは見せなかったのですが、
その時は、思わずも涙が出てきたのでしょう。
父親になった今、父の気持ちがわかるような気がします。
一人息子を浪人生として東京において行く父は、
神様を信じていなかったら、
とても辛かったでしょうし、心配でたまらなかったと思いますが、
イエス・キリストに対する信仰があったので、
ああして私を送り出してくれたのだと思います。
それにしても私は、自分で自分の人生の道を決めてきました。
それは父がいたから出来たのだと今、よくわかります。
黙ってお金を出して、私の決定を受け入れてくれた父、
本当に私を信頼していてくれた父。
父の息子でよ良かったと改めて思います。
MAKOTO
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